なぜ、鹿革は「 サスティナブル 」なのか?

現代でも剣道や弓道など、日本古来の武道の道具に使われており

日本人に馴染み深い動物といえる鹿ですが、
実は鹿革の利用率は1%ほどしかなく

日本国内では年間60万頭もの鹿が “ 害獣 ” として処分され続けています。


近年、鹿は爆発的にその数を増やしており、
森林の環境破壊から生態系への影響、

農作物への被害など各地で深刻な問題となっています。

その理由は畜産業が盛んになり、牛や豚の革が安く大量に手に入るようになったからです。

また、捕獲した鹿の革を加工する仕組みができていないことも原因に挙げられます。


kagaribiの商品では、日本一の革の産地・兵庫県たつの市の革を使用しています。

たつの市では、駆除された野生動物の皮を、環境負荷を極限にまで抑えた

オリジナルのなめし製法により製品革として日本全国に流通させる取り組みを行っています。

野生獣の皮を捨てること無く、最後まで、余すことなく頂戴する。

そうすることで、本来の鹿の適正個体数を維持し、
自然環境を守りつつ、持続可能な社会の実現を目指していくことができます。

それこそが 「サスティナブル」 と言われる所以なのです。


使用している鹿革は牧畜されている牛などとは違い

日本の野山で育った野生の鹿を使用しています。

その為、生前に負った擦りキズやその治癒跡がありますが、

あくまで食用・もしくは害獣として捕獲され

廃棄されるはずだった革を使用することにこだわっています。


レザーは、「環境に悪い」「かわいそうだ」という声もありますが、

この機会に是非、鹿革について考えてみていただければと思います。


kagaribi